プログラマは残業ばかり?
プログラマは残業ばかりしているというイメージがあります。
私も学生の頃はそんなイメージを持ってました。
しかしこれは、半分正解で半分不正解です。
残業ばかりしているプログラマもいれば、残業なんてほとんどしないプログラマもいるのです。
その両者の違いは、作り上げていくシステムの全体像と自分が担当する部分のイメージが具体的になってからコーディングに入るか、イメージが出来上がる前からコーディングに入ってしまうかです。
始めに、仕様に矛盾がないかあるいは考慮もれがないか、最短で済ますことが出来るロジックは何かなどをイメージしていないと、問題に気がつくのが遅れ、大きな後戻りが発生してしまいます。
イメージが出来上がる前からコーディングに入ると確かにすばやいスタートが切れますが、スタート前にしっかりとイメージをつかんでる人に途中で簡単に追い抜かれてしまうでしょう
このことを意識することにより作業効率が格段に上がり、出来上がるソースコード(プログラム)の精度も上がります。
ここまではプログラマ自身の責任です。
しかし残業が多くなる大きな原因は他にもあります。
それはシステムエンジニアの技量によるものです。
プロジェクトを管理するシステムエンジニアによってプログラマの残業時間は大きく変化します。
プログラマの間では、「あー、あの人のプロジェクトに入ったら炎上間違いないわー」、といった内容の会話が飛び交うことが多々あります。
システムエンジニアが、システムの開発規模に見合ったスケジュールを組んでくれないからです。
#炎上(火を噴く):スケジュールが大幅に遅れており、開発メンバー内で殺伐とした空気が淀んでいる状態のこと。「もう死にたい」とつぶやく人も多数。
しかし、スケジュールの調整はシステムエンジニアが原因ではない場合もあります。
それは、開発予算の問題です。
スケジュールというものは、決められた開発予算を基に立てられます。
開発予算が少なければ、その開発にかける期間や、加える人材の数を減らすしかありません。
そのような制限がかかった中で立てるスケジュールは当然実現性がなくなります。
この場合、どんなに優秀なプログラマでも残業はもちろん休日出勤は免れません。
むしろ優秀なプログラマほど、かせられる作業量が増え、いくらこなしても仕事がいっこうに減らないといったことが起こります。
足を引っ張るプログラマのフォローに入らなければならないためです。
優秀過ぎるほど損をするそんな奇怪な職業がプログラマなのです。
このような理由が残業が多くなる原因として上げられるわけですが、結局それら原因の起因となる部分は全て共通しています。
それはプログラマという仕事は、世の中にない新しい価値を生み出す仕事であるためということです。
新しいモノを生み出すわけですから、その途中に何があるかは誰もわかりません。
想定外のことがいくつも起こっても、不思議なことではないのです。
結果、正確なスケジュールが組めず残業が増えてしまうということです。
プログラマ底辺思考トップへ戻る
|