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技術者の不足


技術者の不足

ソフト開発の業界は人手不足であるとよく言われます。

私が就職活動をしていた2006年は、景気も良く就職に困ることはありませんでした。
特にソフト開発業界は、会社さえ選ばなければ「受ければ受かる」と言えた状況であったのかもしれません。
私が就職した会社も、その年たくさんの人材を取っており、同期がいっぱいいました。
そしてその翌年、翌々年も新しい人材を取り、現在、会社には人がたくさんいます。

しかし、今でも人材が足りていないような気がします。
会社にたくさん人がいるにも関わらずです。


『人材が足りていない』とは、上に立って部下をぴっぱる力を持つ人が足りていないということです。
プログラムを書ける人が足りないというわけではありません。
現状のシステムの何がダメで何が足りないのかを判断でき、それを改善できる能力を持ち合わせ、部下に明確な指示を出せる技術者があまりいないのです。

その結果、若手社員は手に余り、つぶれる。
無理して上に立っている人間も、つぶれる。
本物の技術者は、上がらない給料に嫌気をさしてやめていく。

こんな図式がソフト会社のほとんどの中小企業の中で、確立してしまっているように思えてなりません。
#少なくとも私の働いている会社はそうなっています。

人手が足りないならとにかく人手を補充する。

私は、会社の一番上に立つ人がそんな考えのもとで物事の決定を繰り返したため、自ずと確立してしまった図式なのではないかと思っています。

人を増やしたら人を育てなくてはなりません。
それをやらずして会社は成長しない。
しかし人を増やせば何とかなるという考えのもとで、成長しきってない人材を開発現場に送ってしまうため、全てが中途半端になってしまう。

当たり前のことかもしれませんが、現状を見つめなおしてみて、改めてそう思いました。



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